野村殖産は、創業以来「顧客第一主義」を掲げています。お客様の繁栄があってこそ当社の発展・伸長があるとの考えから、常にお客様との共栄を念頭に置いています。
旧野村財閥の創始者・野村徳七の伝記「野村得庵伝」の中には、「氏は善きものは善しと言い、悪しきものは悪しと言い、常に正面から堂々と戦った」と記されています。私たちはこの精神を受け継ぎ、何ごとにも真っ直ぐ立ち向かい、お客様と共に繁栄することを願っています。
旧野村財閥創始者・野村徳七
野村徳七商店(明治39年当時)
野村徳七の教えである「先取りの精神」は、野村殖産の最も尊ぶ理念の一つです。
野村の礎が築かれた明治・大正時代、徳七は封建社会の旧弊を次々に改めました。丁稚奉公の徒弟制が主流の時代にあって、学業を修めた人材の率先採用、新聞紙上への日報式広告、社員の洋服着用などなど枚挙にいとまがありません。当時はどれ一つ取っても奇異に見られたことでしょうが、後には時代が追い着きそれらが範となりました。
「先んずれば人を制す」。私たちは先人の教えを胸に、常に「一歩先」を見つめています。
高麗橋野村ビル・外観(昭和2年当時)
高麗橋野村ビル・玄関(昭和2年当時)
歴史をひもとくと、そこに書かれているのは、それまでにはなかった当時の最新ニュースです。何の変化もなく、ただ、時が過ぎるのを見送るだけでは年表に記されることもありません。積み重ねられた歴史は、その1ページごとが当時の最先端です。
伝統のある会社は、ただ古いだけではありません。常に最先端を歩んでいるからこそ、その実績がときを追い歴史を刻みます。私たちは、次の時代へ新たな歴史を刻むべく、これまでの経験と実績を礎に日々一歩一歩、明日へと歩みを進めています。
野村ブラジル農場(ブラジル・パラナ州)
野村徳七の海外事業のひとつとして大正15年に創立され、ブラジルへの日系進出企業の第1号です。